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髭男爵はこうして生まれた

「ルネッサンス」と言えば、中世ヨーロッパで起きた古典古代の文化を復興しようとする運動である。
が、恐らく君たちの頭には、小太りで髭を生やし、シルクハットを被ったあの芸人が思い出されるのではなかろうか。
彼らのコンビ名を覚えているか?(そもそもコンビだったことを忘れているのでは、世知辛いと思わざるを得ないが)そう、「髭男爵」である。
髭男爵なんて言ったら、コンビの片方しか指さないじゃないか。相方はどうするんだ!と言った疑問やツッコミがあることだろう。御尤もな意見、と言いたいところだが、実は見当外れなコメントである。
ここで髭男爵の簡単な経歴を復習しておこう。
髭男爵は1999年に結成される。その当時は、山田ルイ53世、ひぐち君、市井昌秀のトリオだった。
結成1年も経たない頃、市井が抜けコンビになる。「髭男爵」の名は、その抜けた市井により命名された。
その後数年は一般的な漫才をしていたが、先輩芸人であるくりーむしちゅーの上田より「髭でも男爵でもない」といった趣旨のことを指摘された。
これを契機にコンビ名に恥じないキャラ作りとして、山田が男爵風の装いをし、中世貴族という設定のネタを始めたのである。
2006年のM-1グランプリで惜しくも準優勝になったが、このころからブレイクの兆しが見え始める。2008年には多くの番組で見かける人気芸人の一つとなった。
先ほど、合っているように見えて間違っている、と書いたのは、髭男爵という名前が先にあり、その後に「男爵」「執事」キャラを立てたからである。
そもそも髭男爵というのがコンビを指す名前であり、あの強烈な貴族風スタイルが脳裏をよぎったとしても、それは山田が名前から考え出したスタイルなのだ。
恐らく、君たちがあの「ルネッサーンス」「〇〇でないかーい」を聞いたのは、今から10年ほど前のことだろう。
読者の中には、幼すぎてそのネタを生で見たことがないヤツもいることだろう。それは仕方のないことだ。それを先人たちは「残酷な時の流れ」というのである。
ともあれ、10年ほど前のあの時、一世を風靡した髭男爵はこのようにして生まれたのである。
ブームの終焉は突然やってくる。次の日から彼らは没落貴族……もとい一発芸人となった

何度も言うが、時と言うのは残酷な一面を持っている。もちろん、人を成長させ、悲しさや苦しみを忘れさせてくれる優しい一面もある。
それでもなお一層、残酷さが際立つのは「忘れられる」ということが人にとっては「死」をも同然の側面があるからだろう。
当人たちにとっては生きるか死ぬかの瀬戸際でもあるが、それ以外の人たちにとっては取るも足らない些細な出来事である、というところもまた残酷さを印象付けるのである。
それは「過去」になったということでもある。過去というのはその出来事が、今に影響しなくなったことを意味する。
テレビでは時々「あの人はいま」として、かつてテレビでよく見た芸能人の「今」を特集することがある。あの番組が流行るのは、過去を思い出す行為=ノスタルジィを感じることが、脳にとって一つの快楽であるからだ。
「懐かしい」と思わず口にする出来事や、物、事などと出会った時、人は過去の自分を思い出している。その時から変わっている自分がいることがノスタルジィを起こす一因なのだ。
あの頃はよかった(過去というのは往々にして美化され、よかったと思えるものである)という思いがまた人に「幸福感」を与える。
これがあるから、過去を振り返ったり、その時代のシンボリックな人物の今を追う番組が流行るのである。
ではいつから「過去」となっていくのか。これは人により様々であるが、恐らく「興味を失ったとき」に起因する。芸能人などの場合は特にその傾向が強い。
同じようなネタしかやらないとどうしても「もうそれは知っている」「このネタ、飽きたな」となる。これが興味を失うことにつながっていく。
興味を失えば当然、その人を見ようとテレビをつけることもないし、気分的な問題でその人物が映っている番組だったらチャンネルを変えるという事態さえ出てくる。
このように一つのネタで引っ張る芸人の事を「一発屋」と呼び、彼らは往々にして「過去の人」になって姿を消していく。
髭男爵もまた然り。彼らが茶の間を賑やかせた後は、その姿をいつの頃から見なくなった。そして、新しい芸人が新しいネタを披露し、そちらに興味を持っている内に、いつの間にか「過去の人」と旬の芸人からフェードアウトしたのである。
髭男爵の名前から揶揄るのであれば「没落貴族」になったと言えるのだろう。だが、その感想はあくまで「過去」と追いやった側の感覚だった、というのが最近になって多くの人が気づくこととなった。
そして髭男爵は筆を執る。世間に笑顔を増やした「一発屋芸人」たちを偲んで

その気づくきっかけとなったのは、山田の著書で2018年5月に発行された『一発屋芸人列伝』である。
この本は、「第24回雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞している。芸人としては初の快挙ということだ。山田はこれまでにも『ヒキコモリ漂流記』という著書があり、こちらも評判がよかった。文才があるのだろう。
前著『ヒキコモリ漂流記』では14歳から20歳までの多感な時期を引きこもりとして過ごしてきたことを明かしている。
その時期に触れたり、感じたりしたことが文章を書く才能にも影響したことは容易に想像がつく。
『一発屋芸人列伝』は『新潮45』に掲載されていたものを書籍化した作品だ。内容としては、名前の通りこれまで茶の間を賑やかせては消え、賑やかせては消えていった「一発屋芸人」たちの「今」に迫った作品である。
ハードゲイの出で立ちで「フォー」と言う芸風の「レーザーラモンHG」、「コウメ太夫」、「テツandトモ」、「とにかく明るい安村」、「キンタロー。」など10組の「一発屋芸人」の「今」を描いている。
最後の10章には、髭男爵自身が描かれているのだが、そこに描かれるのは「一発屋芸人」たちの「今」である。過去ではない現在が時に笑いを絡ませ、時に辛辣に描かれる。
読んだ人に「あぁ懐かしい」だけでなく「勇気」「努力」「負けない心」といった大切なものを気づかせてくれる内容になっている。
多くの視聴者にとって過去の人であっても、当然当人にとっては「今」であるし、また様々な場面で自分の活躍の場を探るのは未来、前を向いている行動と言えるだろう。
けして、過ぎ去った時間で溺れている人間たちではないのだよ、一発屋芸人たちは。というメッセージを受け取ることができるはずだ。
近世のヨーロッパ、そして現代において「ノブレス・オブリュージュ」という言葉を聞くことがある。高貴なるものの義務と言われるもので、現代では成功者たちが慈善団体に行う寄付、もしくは公益財団などの設立をする際に使われる。
山田の著書も、髭男爵の「ノブレス・オブリュージュ」なのだろう。
「ルネッサンス」の願いは違う道に活路を見出した

「ルネッサンス」とは元々は「再生」「再建」を意味する言葉である。
失ったものを再生させるのだが、山田ルイ53世もまた何かを再生しようとしているのだ。それは「一発屋芸人」となったものの宿命と言ってもいい。
その一時、世間の注目集め、様々なものを集まった「栄華」を極めた彼らが、その地から落ちた。落ちた後は登るしかない、と言われる。
そう登るというのは、再生に他ならないだろう。山田ルイ53世、ひぐち君のコンビ「髭男爵」も、かつてと同じネタでは同じ場所に戻れないのは重々承知しているはずだ。
今は地方での漫才ショーなどに呼ばれるようである。その場でも「過去の人」となったときは、いったいどこにその身を置けばいいのか迷うに違いない。
「髭男爵」という名前に則ったその、髭をたくわえ、貴族風衣装を着て、シルクハットを被るその姿のままでは、きっと過去を脱却できないに違いない。
ここはひとつ、その髭を剃り、衣装を脱ぎ、シルクハットを投げ捨て、新たな「爽やかな現代風のおじさん」になってみるのも一つの活路かもしれない。
ヒゲコンプレックスからの脱却!おすすめのヒゲ脱毛屋BEST3
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